覚え書きノート

メモしておきたい体験話、覚えておきたい知識などをぽつぽつ描いていきたいなと思ってます

12星座にまつわるギリシャ神話part4〜蠍座・射手座・山羊座〜

大分前回から日にちが空きましたが、今回は12星座のギリシャ神話最終回です

蠍座(10/24〜11/22うまれ)

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海の神「ポセイドン」を父に持つ、見目麗しい巨人の狩人「オリオン」

オリオンは狩りの腕に大変自信を持っており、狩りの能力において自分より秀でる者はいない、どんな動物も自分にかかれば容易く狩れると豪語していました

それを聞いた大地の神「ガイア」は、誰のおかげで狩りができているのか、大地への感謝を忘れていると大激怒

蠍を呼び、その毒を持ってオリオンを刺し殺すよう命じました

流石のオリオンでも毒には勝てず、ガイアが送り込んだ蠍によってその一生を終えてしまいます

ガイアは蠍の功績を讃え星座としましたが、同時にオリオンも、彼を哀れに思った狩猟・貞潔の女神「アルテミス」によって星座にあげられました

星座になった後もオリオンは蠍を恐れるようになったため、二つの星座は同じ夜空に浮かぶことはありません

蠍座が西に沈む頃、オリオン座が東から出てくるような位置関係であるのは、そういう理由からと言われています

射手座(11/23〜12/21うまれ)

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一般的に野蛮で粗暴な性格をもつケンタウロス

しかし「ケイロン」というケンタウロスは、非常に頭が良い上腕も立つ、ケンタウロスにしては非常に稀な性格をしていました

彼は太陽神「アポロン」や狩猟・貞潔の女神「アルテミス」から、文学と狩猟を学び、その後は洞窟で薬草を作って病気の人々を助ける暮らしをしていました

また、学んだ知識を持って家庭教師の仕事もしており、彼の弟子の中には、双子座の「カストル」や英雄「ヘラクレス」「アキレウス」等、今でもよく知られる有名な名前の者たちも大勢います

しかしある日英雄ヘラクレスは、他のケンタウロスを追い矢を放つ中で、誤ってかつての師であるケイロンに矢を当ててしまいました

その矢には、蟹座の話で退治した怪物ヒドラの毒が塗ってあり、ケイロンはもがき苦しみ続けました

しかしケイロンは不死の身

死ぬほど苦しいのに死ねないという状況に耐えかねた彼は、大神ゼウスに頼んで不死の力を失い、そのまま亡くなりました

ケイロンの今までの功績を讃え、ゼウスは彼を星座として夜空に浮かべたのでした

山羊座(12/22〜1/19うまれ)

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魚座の話で触れた、怪物「テュフォン」が現れた川辺の宴

アフロディーテとその息子エロスは、お互いの体を紐で結んだ魚に姿を変えて川に飛び込みその場から逃げ去った、というのが魚座のお話です

山羊座は、二人と同じくこの宴に参加していた羊飼いの神「パーン」がモデル

テュフォンの登場に驚き急いで姿を変えたパーンは、あまりに慌てていたため、上半身が山羊・下半身が魚という中途半端な状態でその場から逃げ去ったのです

その滑稽な姿を気に入った他の神々が、記念に残すために山羊座として夜空に浮かべたと言われています