覚え書きノート

メモしておきたい体験話、覚えておきたい知識などをぽつぽつ描いていきたいなと思ってます

12星座にまつわるギリシャ神話 part3〜獅子座・乙女座・天秤座〜

前回で、半分のお話を書き終わりました

残りあと半分!

相変わらず閲覧者様はまだいないのですが、自分が知りたいので続けて書いていきます

同じようにご興味を持ってくださる方がおられましたら嬉しいです

獅子座(7/23〜8/22うまれ)

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ギリシャのネメアの森というところに、それは恐ろしい人食いライオンが住んでいました

刃も通さないほどの硬い皮と鋼鉄の牙・爪を持ち、一説によると魚座の話で現れた怪物テュフォンの子とも言われています

そしてとある事情から、神エウリュステウスより12の功業を命じられた勇者ヘラクレスの最初の功業は、この人食いライオンを退治することでした(蟹座の話で出てきたヒドラ退治も、12の功業の一つ)

棍棒を携えライオンと対峙したヘラクレスでしたが、ライオンの硬さに及ばなかった棍棒は、戦いの最中で折れて使い物にならなくなってしまいます

それでもヘラクレスは負けじと素手でライオンと戦い続けた、見事ライオンを絞め殺して勝利を収めました

ヘラクレスを憎んでいるゼウスの正妻ヘラは、このライオンを哀れに思い星座として夜空に浮かべてあげることとしました

また、戦いに勝ったヘラクレスはこの時、ライオンから剥ぎ取った毛皮を身に纏い、以降絵や話に登場するヘラクレスはいつもこの毛皮を着た状態となっています

乙女座(8/23〜9/22うまれ)

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大地と豊穣の女神の「デメテル

彼女は大神ゼウスの姉でありながら、彼との間に娘がおりました

名を「ペルセポネ」といい、デメテルはペルセポネのことを大層可愛がっていましたが、ある日ゼウス達の兄で冥界の神「ハデス」が彼女に恋をしてしまいます

しかし、冥界に娘を送りたくないデメテルはその誘いを拒否

ハデスは怒り、野原で遊ぶペルセポネを無理矢理冥界に引きずり下ろしてしまいました

悲しんだデメテルが洞窟に閉じこもってしまったことで、草木は枯れ太陽は沈み気温は下がり、世界は全く作物が育たない地と成り果ててしまいました

見かねたゼウスはハデスを説得し、ペルセポネを返してもらうことに成功したものの、巧妙なハデスは既に冥界のザクロを彼女に食べさせていました

毎回の食べ物を口にした者は、今まで通り地上で暮らすことはできません

その為ペルセポネは、一年の2/3は地上、1/3は冥界で過ごさなければならない体となってしまいました

現在の冬は、ペルセポネが冥界に行っているためデメテルが悲しみに打ちひしがれている時期から生まれたと言われています

天秤座(9/23〜10/23うまれ)

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かつて世界ができたばかりの頃には、神も人間たちと一緒に地上で暮らしていました

その頃の世界は黄金の時代と呼ばれ、清い心の人間しかおらず、世界は平和に保たれていました

しかし段々と人間たちと心は荒んでいき、各地で争いが起きるようになります

心の荒んだ人間たちを見た神々は、次々に天界へと帰って行ってしまいました

そんな中でも、ゼウスの娘で正義と天文の女神「アストライア」は人間のことを信じ続け、自らの天秤で人々の善悪を計り、人間たちに行いを改めるよう説いてまわっておりました

そんなアストライアの努力も虚しく、やがて人々は戦争を始めてしまいます

さすがのアストライアも説得を諦め、使わなくなった天秤を夜空に浮かべて、天界へと帰ってしまうのでした