12星座にまつわるギリシャ神話 part1〜水瓶座・魚座・牡羊座〜
先日実家に帰った際、机の整理をしてきました
思い出の品は中々捨てられない性分なのですが、アルバムや卒業証書に交じり、小学生の時の自由研究がいくつか出てきました
12星座にまつわるお話や、顕微鏡で身の回りのものを見てこれはなんでしょうってクイズとか…世界の色んなお守りについてまとめたものもありました
その中でも特に12星座にまつわるお話について今また改めて調べてみようかなと思いましたので、少しずつ書いていってみようと思います
星座にまつわるお話は、ほとんどギリシャ神話が元になっていますので、登場人物のプロフィールについても後日ちゃんと調べてみたいです
今回はその辺り簡潔に書いていきます
(名前の表記についても、引用元によって差異があります)
水瓶座(1/20〜2/18うまれ)
とある所に、女性にも勝るほどの美しさを持つ少年がいました
この少年の名前は「ガニュメデス」
(一説では牧童、一説では王子とも言われています)
この美少年ガニュメデスに一目惚れをしたゼウスは、大鷲に化けて彼を攫い、自分を含む神々が住むオリンポス山まで連れて行きます
ゼウスはそこで彼に不老不死の力を施し、オリンポス山で神々の食事の世話や美酒を注ぐ役割を与えました
しかし、息子を突然失い悲しむガニュメデスの両親や、その両親を気掛かりに思うガニュメデスを見て心を痛めたゼウスは、自分の息子でオリンポス十二神の一人「ヘルメス」に風のように早く走る新馬(別説では、十二神ヘーパイストスの作った黄金のブドウの木)を用意させてガニュメデスの両親へ贈り、且つ、両親がいつでもガニュメデスを見ることが出来るよう彼を星座にして夜空に浮かべることとしました
水瓶座は、神々に美酒を注ぐガニュメデスを模したものです
また、水瓶座の隣にはガニュメデスを攫ったゼウスを模した鷲座も見ることができます
魚座(2/19〜3/20うまれ)
ある日オリンポスの神々は、ナイル川のほとりで宴会を楽しんでいました
するとそこに突如、怪物「テュフォン」が現れます
テュフォンとは、大地の女神ガイアが創造したギリシャ神話最強最悪の怪物
星に頭が擦れるほどの巨大な身体と100の蛇の頭(又は龍)を持ち、火を吐いて攻撃してきます
流石の神々もこれには逃げるしかありません
神々は、様々な動物に姿を変えその場から大慌てで逃げ出しました
宴会に参加していた愛と美の女神「アフロディーテ」とその息子「エロース」は、魚に化けてナイル川に飛び込むこととしました
その際、2匹は離れ離れになることのないよう紐でお互いを結んで逃げたといいます
魚座はこの2人を表しているため、2匹の魚が紐で繋がれたような形状をしています
牡羊座(3/21〜4/19)
そこは、アタマス王とネペレ妃が治める国
二人の間には、プリクソス王子とヘレ王女という2人の子どもがいました
やがてアタマス王とネペレ妃は離婚、新たにイーノー妃を妻に迎えますが、前妻の子どもが邪魔な彼女は、2人を排除するためとある作戦を練りました
その作戦とは、国民が畑に撒く種を全て火で炙り、芽を出させなくすること
飢饉に陥る国民を見たアタマス王は神々に神託を乞いますが、既にイーノー妃が手をまわしていたため、王は「プリクソスを生贄に捧げよ」という神託を受けることとなりました
これを聞いた前妻ネペレは、すぐにイーノー妃の策略だと気づき、2人のこどもを、神ヘルメスが持つ空飛ぶ金色の羊に乗せてコルキスの国へと逃がします
しかし道中ヘレ王女は誤って羊から転落、王子だけがコルキスの国へ到着し、王子はそこの王女と結婚して生涯幸せに暮らしました
羊が亡くなった後、その毛皮は国の宝として、眠らない竜に守らせることになりました
この金色の羊が、牡羊座のもととなった羊です